3年ぶりくらいにデスクトップPC購入。
Athlon64 3000+ → Core 2 Duo E6850
PC2700 512M + 512M → PC2-6400 1GB + 1GB
RADEONX300 → オンボード
たまにはPCの、特にCPUの話でも。
CPUは更に上位にQuadが出ているのだが、
ニコイチ*1だからという理由だけではなく、全く魅力を感じない。
個人的にはQuadだけでなく、
Many Coreを一番上位の製品とする事自体にやや懐疑的。


まぁCPU業界が(少なくとも上辺は)発展していると言いを続ける為には、
Many Coreの方向に行く以外はないというのは分かっている。
それは一時期の異常なまでの消費電力や、新しいモデルが出ても
全くクロックアップできなかったPentium4後期の頃ではぼ自明な話。
分かりやすく言うと最近のCPUのクロック速度は、*2
ここ4年以上も、ほぼ3GHzとちょっとで完全に頭打ちになっている。
以下はここ4年の最高のCPUのクロック表。

PeintumDからがコアが2個で最新のQXが4コア。
この状態で「新しいCPUは前よりこんなに性能が上がってます!」
と何とか言い繕う為にMany Coreに向かうしかなかったというのが現状。
Pentium4やそれを2個入れただけのPentiumDと比べ、
Core2では1クロックあたりの性能は1.5倍か、
ややもすれば倍近くは変わるだろうが、
最高クロックで言うと大きな差はなく、逆に少々下がっている。
Athlonでもこれは同じようなもので現状3.2GHzが最高で、それ以上はなく、
次はやはりコアを4個にするQuadCore化になるようだ。


というわけで昨今はコアの複数化が進んでいるんだが、
実際のアプリケーションでは殆どのもので一個のコアしか使わない。
ゲーム等ではそれは顕著で、まともに複数のコアに負荷をかけることのできる
アプリケーションはほぼ無いといってもいい。最近ので1つ2つあるくらいか。
この他に、コアに長い時間負荷をかけ続けることができるアプリケーションで、
複数コアの恩恵があるものは、

  1. 動画のエンコード
  2. 画像処理
  3. ベンチマーク

この3つに絞られるだろう。
これ以外は一瞬だけ数十%使うようなほんの僅かの負荷で動くようなものばかり。
ブラウザもメールも動画を見るのもウイルス検索も殆どのアプリケーションでは、
CPUパワーより別の所の待ちが大半でコアは99%は暇しているのが実情。
この傾向はこの先も大きくは変わらないと考えている。


明日はこれに加えてManyCoreの問題点を指摘。

*1:PentiumDもCore2Quadも中身は単に同じCPUを2個入れているだけ。まぁ言葉の元の意味は粗悪品2個から1個を作る事だからちょっと違うけど。結果的にできるものが・・・。

*2:ちなみにクロック至上主義なつもりは毛頭ない